今はまだまだ人生を語らず

好きなことや思ったこと、気ままにひとり言を書いてみようかな。

定価より高い時計 ロレックス

 ROLEXを「実用時計」という人がいる。そうなんだろうかと思う。時間を正確に計るという意味で実用というならば、1万円のクォーツ時計の方が正確かもしれない。実際にロレックスを使う時は、硬いものにぶつけたりしないかとある種の緊張を伴うのは、貧乏性のせいだろうか。
 私は2年前に初めてロレックスを購入した。エクスプローラーⅡの黒文字盤。百貨店などの正規店には在庫がなかった。(白文字盤は置いている店があった。)大阪心斎橋の正規でない時計店で、定価よりも10万円くらい高く購入した。世の中に定価よりも高い商品があることを知った。考えてみれば、時計だって商品の一つならば、野菜と同じように需要と供給の関係で価格が決まるわけで、供給が需要に対して圧倒的に不足している(ロレックス社がわざとそのようにしているらしい)のだから、値段はどんどん上がるのに不思議はない。エクスプローラーⅡは、その後も価格が上がり続けて、私が購入した時よりもさらに20万円近く値上がりしているようだ。転売利益を目的にしたバイヤーが存在していて、転売を防ぐために正規店では購入後一定期間は新たに購入できないようにしているというのもうなづける。

 買ってはみたものの、私にはロレックスが「実用時計」としてどのように素晴らしいのか、今もわからないでいる。時計には時計にまつわるストーリー(薀蓄?)があって、そのストーリーも商品価格に含まれているということを言う人もいる。そういう意味では、ロレックスは確かに豊富なストーリーを持っている。ただ、時計にまつわるストーリーは、「実用」の対極にあると思うのだが…。