今はまだまだ人生を語らず

好きなことや思ったこと、気ままにひとり言を書いてみようかな。

おもしろい時計

最近買った時計でおもしろいと思ったのが、Bombergのカモフラージュサハラ BS45CHPCA-047-3だ。おもしろいと思ったところがいくつかある。

①名前が気に入った。不毛の大地サハラ砂漠を彷彿とさせる(見たことはないが)、茶系統のカモフラージュカラー。まさに「サハラ」だ。
②コンセプトが気に入った。Bombergによるとコンセプトは「反抗」なのだそうだ。「反抗」大いによろしい。権力のなすがままに生きるのは奴隷のすること。あえてこの時計でオフィスに出勤する、そんなやつがいてほしいし、いないなら自分がそうするという意気込み。
③ブレスからはずして懐中時計として使えるというおもしろさ。懐中時計として使うつもりはないが、付属している懐中時計変身用のパーツとチェーンを見ているだけでも何か楽しい。
④おもちゃみたいに動くクロノグラフ。クロノ針と同時に回転するのが9時位置の大ぶりの1/10秒針。実用性はほとんどないが、なんか楽しい。
そんなわけで最近はちょこちょこと休日にこの時計を着けている。オフィスには…やっぱりちょっとツラいかな。かっこよく「反抗」したいけど。

好きな時計 PAM01359

 パネライのルミノールアッチャイオ44㎜は、私が所有している時計の中で一番好きな時計だ。平均的な日本人サイズの私の腕には明らかにデカ厚だが、妙にしっくりと馴染む。パネライの黒文字盤の中で唯一のオールアラビアンインデックスというのも、他とは違うものを持っているという満足感を感じる。サンドイッチ構造の彫りの深い文字盤に青いスモールセコンドが映える。サンドカラーのインデックスと針も黒文字盤にしっくりとくるし、クッションケースも私の好みだ。大型のリューズガードは好みの分かれるところだが、私は個性的だと感じる。
 何よりもよかったのが、腕につけた時の装着感。純正のレザーベルトや付属しているラバーベルト、どれを使っても腕にぴったりと馴染んで窮屈でもだらしなくもない。まさにジャストな装着感。これは実際に手にしてみないと味わえない感じで、私は購入して初めてその真価を知った。
 加えてうれしいのが、ベルトの交換がとても簡単だということ。すべてのパネライ時計にかどうかは確認していないので知らないが、付属品の一つにベルト交換用の工具がある。これを使ってベルト近くの二か所の穴に工具を差し込むだけで、一瞬で(と言って過言でないほどたやすく)ベルトをはずし交換することができる。私はラバーベルトを主として使い、時々レザーベルトに交換して楽しんでいる。
 何という映画だったか忘れたが、ブラッドピットがお父さんから譲られたパネライ時計を悪者に奪われるという場面があった。映画の1シーン、ほんのわずかな時間でも映っていたパネライの存在感は圧倒的で、私がパネライを購入するきっかけになった。私がもしもすべての時計を手放す日があれば、一番最後に手放すのはこの時計で、したがって、息子には私が死んでから初めて譲ることになるだろうと思う。

定価より高い時計 ロレックス

 ROLEXを「実用時計」という人がいる。そうなんだろうかと思う。時間を正確に計るという意味で実用というならば、1万円のクォーツ時計の方が正確かもしれない。実際にロレックスを使う時は、硬いものにぶつけたりしないかとある種の緊張を伴うのは、貧乏性のせいだろうか。
 私は2年前に初めてロレックスを購入した。エクスプローラーⅡの黒文字盤。百貨店などの正規店には在庫がなかった。(白文字盤は置いている店があった。)大阪心斎橋の正規でない時計店で、定価よりも10万円くらい高く購入した。世の中に定価よりも高い商品があることを知った。考えてみれば、時計だって商品の一つならば、野菜と同じように需要と供給の関係で価格が決まるわけで、供給が需要に対して圧倒的に不足している(ロレックス社がわざとそのようにしているらしい)のだから、値段はどんどん上がるのに不思議はない。エクスプローラーⅡは、その後も価格が上がり続けて、私が購入した時よりもさらに20万円近く値上がりしているようだ。転売利益を目的にしたバイヤーが存在していて、転売を防ぐために正規店では購入後一定期間は新たに購入できないようにしているというのもうなづける。

 買ってはみたものの、私にはロレックスが「実用時計」としてどのように素晴らしいのか、今もわからないでいる。時計には時計にまつわるストーリー(薀蓄?)があって、そのストーリーも商品価格に含まれているということを言う人もいる。そういう意味では、ロレックスは確かに豊富なストーリーを持っている。ただ、時計にまつわるストーリーは、「実用」の対極にあると思うのだが…。